コロナ禍の影響で以前よりもデリバリーサービスを利用する人が増えてきて、家で食事を楽しむ人が多くなってきました。そして働き方改革の促進で副業が解禁されたこともあり、現在デリバリーサービスの配達員の需要が増えています。
今回は出前館の配達員の給料・報酬の仕組みについて解説していきます。
出前館で配達員をしてみたいと考えている方や、出前館で稼ぐことができるのか気になる方はぜひ最後までご覧ください。
出前館業務委託配達員の給料・収入の仕組み
出前館の配達員はアルバイトと業務委託の2つの雇用形態がありますが、今回は業務委託について解説していきます。
業務委託では出前館の配達業務を個人に任せることになります。アルバイトと違って、時間の拘束がないので働く時間や場所を自分の好きなように選ぶことができます。
また、時給計算ではなく配達した件数で給料が決まってくるので、がんばった分だけ報酬が上がります。副業をすることもできるので、仕事の合間や休日に配達をする人もいます。
2022年8月1日より出前館は配達員の報酬制度を改訂しました。
出前館の配達員の給料は「配達件数×配達報酬」で決まります。
配達報酬は「(基本報酬+距離報酬)×ブースト」という計算で決定されます。
以下でそれぞれのポイントをおさえて解説していきます。
基本報酬+距離報酬
基本報酬は配達1件あたりに得られる報酬のことです。
2022年8月1日に報酬制度の改定で距離報酬が導入されたことで、基本報酬は改訂前よりも低い地域が多くなりました。
以下は改訂前と改定後の料金を比べた表です。
「東京・神奈川・千葉・埼玉」の料金
店舗からお届け先の距離 | 料金(新) | 料金(旧) |
---|---|---|
1km未満 | 600円 | 715円 |
1km~2km未満 | 660円 | 715円 |
2km~3km未満 | 750円 | 715円 |
3km以上 | 870円 | 715円 |
「東京・神奈川・千葉・埼玉」以外の料金
店舗からお届け先の距離 | 料金(新) | 料金(旧) |
---|---|---|
1km未満 | 550円 | 660円 |
1km~2km未満 | 600円 | 660円 |
2km~3km未満 | 670円 | 660円 |
3km以上 | 770円 | 660円 |
1件あたりの報酬は2km以下だと改訂前より低いですが、2km以上だと改訂前より高い料金となります。
例えば東京都で配達をする場合、改訂前は1件あたり715円でしたが、改訂後は1km以上~2km未満は660円、2km以上~3km未満は750円となります。
このように2km以上の配達で改訂前よりも報酬が高くなっているのがポイントです。
ちなみに距離報酬は商品を受け取ったお店から配達場所までの距離になるので、遠いお店まで受け取りに行く場合は気をつけましょう。
ブースト
出前館の配達員の給料を決める要素にブーストがあります。
ブーストとは基本報酬+配達報酬に掛けられる一定の割合のことです。配達エリアや曜日、時間帯によって異なりますが、2倍以上になる場合もあります。
ランチタイムの11時~14時やディナータイムの17時~21時は高くなりやすいです。また、配達の数は平日よりも休日の方が多いので、ブーストも休日の方が高くなっています。
1件あたりの報酬が600円だった場合が、ブーストが2倍だと1200円になるのでとてもお得になります。
ブーストの倍率はドライバーアプリへの表示時間を基準にして決まります。例えば12時20分に表示された場合は、12時のブースト倍率が適用されます。
新ブースト
新しいブーストの制度が2022年10月4日より全国で適用されます。
注文数と配達員数の需給バランスに応じて、注文ごとに適用されるブーストが上がっていきます。エリア等の条件によって上限の倍率は異なりますが、2倍以上になる場合もあります。
新ブースト制度の注意点は2点あります。
1つ目は誰も受諾しなかったオファーも報酬額がアップし、再度オファーされることがあります。受け取りに行くまで遠いお店や、調理に時間がかかるお店は受諾されない傾向にあるので、こうした配達も報酬額が上がることになります。
2つ目はブースト倍率の変動はオファー画面でのみ確認できます。出前館から「ブースト倍率が上がった」という通知はこないので、そのエリアの配達員だけが知ることができる情報になります。
出前館の配達で稼ぐ方法
ここまで出前館の報酬の仕組みについて解説をしてきました。
これらをふまえて、出前館でより多く稼ぐ方法はどうしたらよいでしょうか。
おさえるポイントは以下の4つです。
・配達エリア
・曜日
・時間帯
・ダブルピック
出前館の配達員は18歳以上なら誰でも気軽に始めることができますが、より報酬を上げるにはコツも知っておく必要があります。他のデリバリーサービスに比べて1件あたりの配達報酬は出前館の方が高いですが、配達件数をただ増やすだけでは正直もったいないです。
せっかくの報酬制度を活かせていないことになるので、ぜひ以下のポイントを覚えて効率よく稼げるようになりましょう。
配達エリア
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の首都圏では基本報酬+距離報酬が高いのでおすすめです。
それ以外のエリアでも、主要都市や繁華街の周辺では人だけでなく飲食店も多く集まっているので、注文の数が比較的多くなっています。
出前館にはヒートマップという機能があり、注文の多いエリアが色別に表示され、配達員がより効率的に配達できます。
具体的には、
赤:とても多い
オレンジ:多い
黄色:普通
緑:少ない
というふうになっています。ヒートマップは現在地から半径20kmというかなり広い範囲で表示されます。そして直近1時間の需要予測が表示されるので、ヒートマップを確認すれば配達員を始めたばかりの人でもどのエリアが良いかを定めやすくなります。
稼げる曜日
出前館の配達では平日よりも休日の方が稼ぎやすいです。
休日は仕事がお休みで家にいる人が多く、「仕事がんばったしご褒美に何か食べよう」「友だちとおうちでパーティーをする」「自炊するのがめんどくさい」などの理由でデリバリーサービスの需要が高くなります。
さらに、繁華街近くの住宅街からの注文が多くなりやすいので、平日よりも注文数が増えます。
そして注文数が増える影響で平日よりもブーストが高くなり、休日の方が1件あたりの配達報酬が上がるのでより稼ぎやすくなります。
しかし注文数と同様に、休日の方が学生や副業でやっている配達員も多くなるので注意してください。
稼げる時間帯
出前館の勤務時間は7時~24時となっており、その中で自分の好きな時間に働くことができます。
注文数が多くなるランチタイムの11時~14時やディナータイムの17時~21時は、ブーストが高くなるので稼ぎやすい時間帯です。特にオフィス街では平日のランチタイムに注文が多くなる傾向があります。
ランチタイムやディナータイムほどではありませんが、モーニングの時間帯に軽食を注文する人もいるので、副業で配達員をしている方には出勤前におすすめです。
一方で14時~17時のアイドルタイムは飲食店が休憩時間となっていたり、注文をする人もそこまで多くはありません。アイドルタイムの時間も配達をしたい場合は、他のデリバリーサービスと併用することで安定した報酬を得るようにしましょう。
ダブルピック
出前館は受けたい配達のオファーを自分で選ぶことができ、最大2件まで同時受注をすることができます。オファー画面ではお店に受け取りに行く前に、配達先がどこかを知ることができます。
配達先が分かると、効率よく配達ルートを組み立てることができます。例えば「a店で商品を受け取る」→「b店で商品を受け取る」→「a店の商品を配達する」→「b店の商品を配達する」という行動ができるので、2件の配達先が近い場合におすすめです。
さらに、1つのお店で2件分の商品を受け取れば、連続で配達することができます。お店に行くまでの移動は報酬に入らないので、2件分の受け取りが一回で済むのはとても効率的です。
出前館の報酬の振込日はいつ?
出前館では給料日に銀行口座に報酬が月2回振り込まれます。毎月15日と末日が締め日となっているので、1日~15日に配達した分が15日に、16日~31日(もしくは30日)に配達した分が末日に締められます。
給料日は締め日から土日祝を除いた5営業日以内となっています。土日祝が入ると5日以上かかってしまう場合もありますので注意してください。月2回振り込まれるので、お金が急に必要になった場合すぐに受け取ることができます。
また、出前館では配達したときに現金での受け取り対応をすることができます。注文をした人が料金をそのまま配達員に支払うので、給料日を待たずにすぐ報酬を受け取れます。
まとめ
出前館の業務委託配達員の給料・報酬について解説してきました。
ポイントをおさらいすると、
・給料は「(基本報酬+距離報酬)×ブースト」で決まる
・主要都市や繁華街近くは飲食店が多く稼ぎやすい
・平日よりも休日の方が注文数が多く、ランチタイムやディナータイムが狙い目
・報酬の振込日は毎月15日と末日の月2回
今後もデリバリーサービスの需要は高くなるでしょう。出前館の配達員について興味が湧いた方は、ぜひこの記事を参考にして効率的に稼いでいってください。
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